一般機械部品
一般機械部品樹脂旋盤加工
素材にネジを立てるための穴をあける加工のことをタップ加工といい、金属樹脂その他に関わらず様々な製品にタップ加工が施されています。ただ樹脂製品を代表とする柔らかい素材にタップ加工を施した場合、ネジ山がすぐに潰れてしまい不良品となってしまうことが少なくありません。
そういった際に役に立つのが、ステンレスで作られたコイル状のヘリサートと呼ばれる部品をねじ山に挿入し補強する加工方法です。ヘリサートを挿入することで樹脂製品でもおねじを強く締め付けることが可能になり、また繰り返し使用しても耐久性が落ち辛くなります。
写真の部品は表面に2箇所、側面に2箇所ヘリサートの挿入を必要とする製品です。材料はMC901と比較的タップ加工が難しい材料ですが、シリコンスプレーを使い慎重に加工することで綺麗に仕上げております。
弊社ではこれまで数々のヘリサートを必要とする製品を加工してきており、近年ではより挿入が楽であり時間短縮に繋がるタングレスインサートを積極的に用い、コストパフォーマンスの向上を図ってきました。また1ロットでヘリサートを200個以上必要とする製品を加工することもありますが、そういった際はタングレス専用の電動工具を使用することで大幅な作業時間短縮を実現させています。